自由な人生を送るために今できること ー m a k i m o n o

40代からの資産形成。仕事や子育て。猫。ハムスター。格安SIM、つみたてNISAなどなど。

ビター&ホワイト チョコレート

f:id:makimonolife:20190311225801j:plain

※これは私が13年前に書いたものをリライトしたものです


小学生の頃、クラスが一緒で仲良しのミキちゃんという子がいた。
ミキちゃんとは部活動(バドミントン部)も一緒で、休みの日も一緒に遊んで、交換日記もしていた。
もう一人、ムツミちゃん(バレー部)という子と三人組で、先生たちからも「三羽がらす」と呼ばれて一目置かれていた。
一目置かれる理由は、男子より女子の方が体も大きくて弁もたつ、女性上位な小学生時代において、
私たちはクラスの誰よりもめだっていて、それでいて勉強もスポーツも出来る
いわばガキ大将みたいなものだったからだと思う。

休みの日はよくミキちゃんと遊んだ。
遊ぶというより、小学校の校庭や近くの神社でちょろちょろして、たまに座っておしゃべり、くらいのものだ。
そんな時スーパーでおやつを買っていくのだが、私たちにはいつも決まって買うものがあった。

それは、「チョコレート」。

ミキちゃんは絶対「ビターチョコ」、私は絶対「ホワイトチョコ」だった。
二人とも「絶対自分の方がおいしい」と譲らなかった。
意地でも相手のものは食べなかった。
ミキちゃんはコーヒーが好きだって言って、私はあんな苦いもの飲めないよって言った。
でも本当は、ビターチョコが食べたかったんだ。
家ではビターチョコだって食べてたしコーヒーだって飲んでた。
ミキちゃんが、大人っぽく見えて、うらやましかったんだ。


黒と白。


ミキちゃんは色黒で、私は色白だった。
夏休み明けの日焼け大会ではミキちゃんはいつも一番だった。
うらやましかった。私も黒くなりたかったのに。




ある日、ミキちゃんちが新しく家を建てたからというので誘われて遊びに行った。
淡いブルーの洋風の外観で、中に入ると
若いお父さんとお母さん、おしゃれなお姉ちゃんそして犬と猫が迎えてくれて、
家の中は明るい光で包まれていて、とっても幸せそうだった。

この時に決めたんだ、一人暮らしをしたら絶対に猫を飼おうって。
そしたらミキちゃんに少し近づける気がした。

ミキちゃんが、『私の両親は結婚を親に反対されて駆け落ち同然で一緒になったんだ』って自慢げに話していたのを思い出した。
なんだかとってもうらやましかったんだ。
うちだって十分に幸せなはずだったのに。

ミキちゃんとはその後、高校まで同じ学校にいくことになった。
ミキちゃんは中学生になったあたりから、自分が小学生時代にやってきた数々の悪行を反省し、
どんどんとしおらしくなっていって、高校に入ったらほとんど目立たない存在になってしまった。
私ともあまり遊ばなくなっていた。
そして普通の短大に入りそして就職して結婚して子供を産んで、今は専業主婦をしている。

去年のお正月に同窓会で久しぶりにミキちゃんに会った。
私が東京に来てからほとんど連絡をとっていなかったので、どうしているかとても気になっていたらしい。
私が会場に着いたら一番に寄ってきてくれて、とっても喜んでくれた。
いろいろと積もる話をしている中で、ミキちゃんが私に言った。

「私、○○(私の名前)がずーっと昔っからうらやましかったんだよ。
今だって、好きな事して生きてるって感じでうらやましい。」
って。

私は覚えていないんだけど、ミキちゃんは小学生の頃そういう思いから、私に対してひどいいじわるをしたことがあったらしい。
いじわるどころか制服のスカートを切ったこともあると。

そうだったんだと、思った。

私は『あーそういえばスカート切れた事あったけど、あれそうだったの??』と返したけど。

当時の私は本当に鈍感力が強くて良かった。


黒と白。


混ざり合わない美しさ。
自らに誇りを持ちながら、
お互い引き立てあう、
唯一無二の存在。